こんにちは、ラマです。私のグリネルでの生活も残り一か月を切り、(信じられませんが)そろそろ卒業も見えてきました😱ということで、今回は私のいままでのグリネルでの授業を振り返ってみたいと思います。
グリネルの教育方針
グリネル大学ではオープンカリキュラムを採用しているので、基本的に必修の授業は一年生の時のTutorialだけ(※)です。あとは、アドバイザー (詳しくはゆーやさんのAdvising/Adviser についてをどうぞ) の教育方針によっては特定のクラスをお勧めされることがあります。例えば、自然科学ばかり勉強していると毛色の違う授業を取るように言われることがあったり。私のアドバイザーは非常に寛容な人たちなので、今まで私の授業に口を出されたことはありません。とはいっても、数学と哲学専攻なので、もともと割にバランスの取れた授業を取っていたからかもしれませんが。
グリネルは二学期制なので、秋学期(8‐12月)と春学期(1‐5月)にそれぞれ15週間かけて、12‐18単位分の授業を取ります。1つの授業がだいたい4単位なので、一学期に3-4クラス取る人が多いです。
※ accelerated graduationといって三年や三年半で卒業したい場合は授業に制約があります。Academic Policies and Proceduresに詳しいことが載っていますが、おそらく自然科学、社会科学、人文科学それぞれの分野から4単位のクラスを最低3つずつ取る必要があります。りんろんさんの早く卒業したい人へ-Accelerated/Early Graduationもあわせてどうぞ。
いままでどんなクラスを取ったの?
専攻している数学と哲学の授業が多いですが、人類学やコンピュータサイエンスもいくつか取りました。あと、一年生の時は生化学専攻を目指していたので、生物と化学も少しだけ。下に取ったことのある授業(グリネル外も含む)をまとめてみました。
数学の授業 | 哲学の授業 | その他 |
微積分II 線形代数 幾何学 組合せ・グラフ理論 偏微分方程式 代数 計算代数幾何学 表現論 実解析 複素解析 リーマン面 集合論 数理論理学 数論 統計入門 統計と確率 | 哲学入門 近世哲学 古代哲学 科学哲学 19世紀大陸哲学 ウィルフリド・セラーズ ヴィトゲンシュタイン 自由主義 | 生物入門 無機・分析化学 人類学入門 言語・文化・社会(人類学) コンピュータサイエンス x3 オーケストラ チューバの個人レッスン |
グリネルのいいところ
やっぱりリベラルアーツカレッジのいちばんの魅力は教授の面倒見の良さだと思います。数学の教授はほんとにいい人ばかりで、特にアドバイザーの教授は大好きです。この人の授業を取っていなかったら数学専攻にはなってないだろうなと思います。あと、個人的にアメリカで数学を学ぶメリットは女性数学者が日本より圧倒的に多いことですね。日本の数学界は男女比が偏っているので、あまりやっていける気がしないですし、日本にいたら数学専攻なんて考えもしていなかったと思います。
あとは1クラスの人数が少ないところですね。先学期取った複素解析はなんと同じクラスに6人しか生徒がいませんでした!人数が少ないと授業中に質問もしやすいし、提出した課題にたくさんフィードバックがもらえて有効な学びにつながっていると思います。
グリネルのよくないところ
生徒が少ないということは、例えば大きい州立大学と比べて教授がそんなにたくさんいないということなので、興味のある分野の授業が提供されていないことがままあります。例えば、私は数理論理学に興味があるのですが、グリネルでこの分野は4年に一度くらいしか教えられていないので、私はアドバイザーにお願いしてIndependent studyとして勉強させてもらっています。あとは、グリネル外の機会を活用して、組合せ・グラフ理論の授業をBudapest Semesters in Mathematicsのオンライン授業で取ったり、Arizona Winter Semester in Number Theoryで数論の勉強をしたりしました。
さらに、特に人気な授業・専攻では、とりたい授業がとれないという問題もかなりの頻度で発生します。私は例えばDrawingの授業を取りたかったのですが、定員オーバーで取れなかったです…残念…
グリネルの教育に満足してる?
私はグリネルにきて教授に親身に指導してもらえて本当に良かったと思っています。人によって大学教育に何を求めるかは違うと思うのですが、私は自分に合った環境でのびのびやらせてもらえてよかったです。卒業後は数学のPhDに進むので、またそれについても書けたらいいなと思います。
それではまた!