衝突は美しいものを産む?

ご無沙汰しています。な ゙です。

前回更新からずいぶんと時間が経ってしまいましたね!すみません…。

新しく仲間入りしてくれた後輩たちもいて嬉しいです!

いよいよグリネルは今日から学校です、、、それぞれの夏、お疲れ様でした、、、!

そして新1年生はIPOP(International Pre-Orientationa Program)お疲れ様でした!私はメンターというポジションで今回参加させてもらえて、改めて自分が異国の地で異文化に圧倒されていた時代を思い出しました、、、。一年生と関わり合いながら過ごせた時間は、改めて新鮮ですっごく楽しかったです!写真もちょっと載せておきますが、OISA(Office of International Student Affairs)のFBページにも私たちの楽しそうな写真がたくさん載っています😻😻

自分のペースで、その時の自分の精一杯で生きていければ自ずと仲間は集まってくるし、扉が開けて新しい景色、そして課題がまた浮かび上がってくるはずです!同じ境遇同士、助け合っていきましょうね!困ったらいつでも頼もしい先輩はそばにいますよ!!!!💪💪

…ということで今回は、メンターになるにあたって3日間に渡って学校から提供された様々なトレーニングをしていく中で特に心に残ったセッションを紹介していきたいと思います!

DEI(Office of Diversity, Equity, and Inclusion)のLeslieという方が来てくれたGlobal Identityという題材で行ったセッション。つまり、自分にとって今、アメリカで、グリネルで過ごしている時間の中で一番大事で突出していると思うアイデンティティーは何かについて講義を受け、自分と向かい合い、そして仲間と話を共有した時間でした。

ある人にとっては、自分が一人っ子なのが今自分にとって一番影響力が大きい。ある人は、自分がウズベキスタン人であることが一番重みのあるアイデンティティー。また、ある人は黒人のレズビアンのクリスチャンである自分が一番存在力が大きい。他にも、中国人であり、中国語を話すこと。レバノンからやってきた唯一の生徒であること。ノンバイナリーな自分…。

それぞれ、全く違うアイデンティティーに聞こえても、深掘りしていくと、どこかしらには共感できる要素がある話をしてくれました。

ハンガリーで「異国人」として暮らしてみて、身を以て「自分は異国の地の他文化の、別の人種の人間なんだ」ということを体験してみて、自分と日本文化との強い関わり、つまり自分のルーツについてすごく考えさせられました。

自分は、この「文化」に結局いつでも帰ってこれるのか、と気付き、異文化と自分の性格と日本の文化の融合のバランスをやっとこさ見出せた良い学びでした。そのおかげで、グリネルでも今も自分と周りの人間や環境との良い加減な距離感や、文化のブレンドを保てているのだと思います。

…と、自分の「日本人」としてのアイデンティティーとは何かということの正体を少し明かしてみました。これを踏まえて今の私にとって「自分」を定義する要素を洗い出してみたところ:

・日本人であること

・一家の年長の子供であること

・女性のコンピューターサイエンティストであり、理系メジャーであること

・音楽、芸術

・英語を使うものであること

でした。

…意外とたくさんあるんですよね。しかも、これって生きていく中で、様々な人生のステージを経て行く中で変化して行くんです。2、3年に一度考え直して比べてみたりしたら、面白くないですか?

この自分を定義するものたちを、必ずしも全て尊重してあげられない選択をしなければならない時が人生にあるそうなんです。それが、大きな選択になればなるほど、自分のアイデンティティの衝突が発生するのだとか。

その衝突は、きっと苦しいものであるかもしれないけれど、それを乗り越え、その先でまた「自分」を形成できたときに、パッと美しいものが生まれて行くのだと私は捉えました。なんか腑に落ちたし、ちょっと自信が湧きました。

さらに、IPOPとPCPOP(Peer Connections Pre-Orientation Program)との合同で開催されたセッションでは、Implicit Biasについて講義、そしてアクティビティを踏まえた話し合いが行われました。

人間は、どうしても年齢、性別、国籍、人種、学歴、職業、などあげるとキリはないですが、その「グループ」の外にいる人間に対し、ネガティブな印象、内にいる人間に対し、ポジティブな印象を持つそうです。そこまでは、これまでの人生で目の当たりにしているし、よく考えてみると自分も当たり前のように持っているバイアスなので納得しました。

しかし、そこから先、グループの外の人にどうアプローチするか。このネガティブな印象って全く彼らのせいではなく、結局は自分の価値観の話。自分が彼らをどんな色眼鏡で見ているのかっていう話。

では、彼らの人生のエキスパートである彼らに話を聞いてみたらどうだろうか。

結構、グリネルでは当たり前に行われていることが多いですが、相手に興味を持ち、質問をする。彼らの経験を聞き、それを自分なりに消化し、自分の価値観にする。それによって、また生じていた「衝突」が美しいものに変わって行くのです。

なんか、自分のことも、自分でない人のことも、尊重して大事にしていきたいと改めて思ったし、今後も今まで通りガンガン恐れずにいろいろな衝突をしていこうと勇気が出ました。ケンカは好きじゃないけどね。

ああ〜、最後の一年か。

ワクワクするような、すでに寂しいような。

4年生らしく、後輩たちにたくさん言葉を残していきたいな。改めてぐりねりす、頑張ります。

今後とも、よろしくお願いします!

な ゙