4月の中旬から大学の6人の友人と、新しいアクティビズムの模索と大量消費から脱却した持続可能社会の追及を目的とした団体、Little Creek Movement Grinnellを創設した。従来の、権力に対する抵抗に重点を置いた反抗的なアクティビズムではなく、コンパッションと代替的提案を軸とした新しいアクティビズムを目指している。
具体的な活動としては、大学外からの新鮮なアイディアをグリネルのアクティビズムに持ち込むために、大学から車で40分ほどの距離にあるLittle Creek Campという、アクティビストたちが集うコミュニティーで二週間に一度ほど週末キャンプをして、コミュニティー形成のボランティアを行ったり、アクティビストたちから彼らの経験や哲学について話を聞いたりしている。
このキャンプには、スタンディングロックでのダコタアクセスパイプライン反対運動から引き揚げてきた、水の保護及び環境保全を推進し、アメリカ先住民の自然と密接したライフスタイルに根ざした生活を目指すアクティビスト達が集っている。
学生側としては、こうしたスタンディングロックのアクティビズムをグリネルに持ち帰り、グリネルのアクティビズムの文化にすることを目指している。
個人としては、様々な考えを持った人との交流や、団体内での議論を通して、批判的思考力やディスカッション能力が大いに身についたと思う。またリベラル勢力という米国の一側面の中に自分自身を投じ、その中で彼らとともに思考することは、蚊帳の外からの客観的な観測では得られない貴重な財産になったのではないかと思う。