いんたーでぃしぷりなりー?

よく海外大受験をするときに、「実際海外の大学で何が勉強できるのだろう」とインターネットでぽちぽちと検索しているとinterdisciplinaryとかmultidisciplinaryという単語が出てきます。

長いですね、この単語。一単語に、見えないですね。

この単語を分解すると少し意味が見えてきます。

interdisciplinary = inter (中、間、相互の)+ discipline(学問) + ary (←形容詞の接尾辞)

multidisciplinary= multi(複数の)+ discipline + ary

おかわりいただけたでしょうか。

つまり、interdisciplinary/multidisciplinaryというのは一つの学問分野だけではなく、複数の学問分野にまたがって学ぶことができるというものです。

例えばenvironmental studies(環境学)という学問。グリネルにもconcentrationと言って副専攻のような感じで存在しますが、環境学を学びたい人の必修クラスには生物学、化学、人類学、政治学など含まれています。

これ、実際に考えてみれば意外と当たり前のことです。例えば「僕は地球温暖化を将来解決するんだ!」と意気込んで、温暖化の科学的な影響(地球の温度が何度上がって、それがどういう自然災害を起こすのかなど)ばかり学んでいても本質的な解決に至るのはかなり難しいでしょう。問題をもっと包括的に捉えてより良い解決策を練るには、世界各国の政治的な協力の必要性、自然災害が引き起こしうる経済的な影響を予測する力なども見につけておく必要があると思います。

こういう将来自分が関わっていきたい問題により多面的に備えられるのがinterdisciplinary/multidisciplinaryな学問の重要性、でしょう。

っていうあまりにも普通なことに最近やっとじわじわと心から気づいてきて一人で盛り上がっています。

日本ではこういう事あまりできなさそうですよね。どうなんですかね。

ちなみにまだ専攻未定ですが、イギリスで大人気のPPE(Philosophy, Politics, and Economics/哲学、政治、経済)というプログラムに似たようなことができるmultidisciplinaryな専攻のカリキュラムをつくろうとしています。自分で専攻を作ることもできるんだよ、という話もいずれしたいと思います。