ここに来た理由を、

理路整然とした動機を、

説明しようと飛行機の中で大量に下書きをしたが、

それはまた薄っぺらいパフォーマンスになってしまいそう。

だからやめておいた。

とりあえず言えることは、

なんだか疲れてしまったということ。

君の、その場をやり過ごすための道具としての笑顔に。

そいつの、年功序列にしがみついた根拠もない演技としての権威に。

あいつの、孤独や苦しみを「いいね!」で隠すマスクとしての異常なほどのナルシズムに。

僕の生きている社会の嘘たちに。

だから今はとりあえず自分の何も知らない場所にきた。

その意味は今考えることではない。

意味なんてものは、

自分で後で勝手に付け加えていくものだから。