先生!、、、好きになってもいいですか?

グリネルで不真面目な学生に会ったことがない。見た目が少しちゃらんぽらんで、いつもふざけた様な発言をしてる学生も影では必死に机に向かっていたりする。朝8時からの授業も、五分前にはほとんどの生徒が席についている。授業をサボる生徒もほとんどいない。サボったとしても他の授業の試験勉強するためだ。

グリネルは本当に課題が多い。私の場合、5時間寝れれば良い日。「もう少し減らしてくれてもいいのにね」っと今日も友達と話した。

しかし、学生以上に頑張っている人達がいる。教授軍だ。

試験など最終成績に影響する課題は教授達が点数をつけるのが当たり前だが、その他の小さな課題はグレーダーといい既にその授業を取った事のある学生が丸付けをする事が多い。しかし、今学期取っている有機化学の教授はいくら見なければいけない量がありとも、小さな課題まで全て本人がグレーディングしている。しかもコメント付きだ。生徒一人一人の日々の成果をみたいからだそうだ。

彼女のオフィスアワーも最高だ。テーブルが置いてあり、学生は分からない問題や研究で分からないところ持ち寄ってくる。その一問一問を丁寧に彼女は笑いながら学生自分で解けるように導いてくれる。

常にオフィスのドアを開けている教授もいる。「これこれが分からない!助けて!」と私はほぼ毎日その教授のオフィスにお邪魔する。最近は足音だけで私だとわかるらしく、「またなんだね」とやりかけた仕事から手を離し、私の質問や人生の悩みを聞いてくれる。どんなに忙しくとも学生達の事を一番に気にしてくれるのだ。

夜中まで電気がついているオフィスも多い。教授達はいつ帰っているのだろう。朝方通りかかってもすでに彼らの影が見える事も多々ある。そんな教授達を見ていると課題が多いなんて文句が言えなくなる。

私は疲れがたまればすぐ顔に出る。教授達は私以上に絶対疲れているはずなのに、教えている時や研究している時は常にハキハキしている。自信を持ち、毎日楽しみながら仕事をしている彼らは本当に幸せな人達に見える。そんな素敵なロールモデルに囲まれた私も幸せ者だ。