今回のテーマは、グリネルに来て驚いたことです。勉強量、課外活動の豊富さ、性へのオープンさ、人種的多様性などなど、日本の大学と違う点はいくつもあります。僕が注目したいのは、生徒がコーヒーを飲む量と、どこで飲むのか。知的刺激のみならず、カフェインの刺激にも満ちた学生生活がここに。
まず、コーヒーの消費量ですが、かなり多いです。僕自身、毎日約3杯飲んでいると思います。このブログ記事を書いている間も、コーヒーをちびちび飲んでいます。もともとコーヒーは好きですが、グリネルでは主に眠気覚ましとして活用しています。飲み過ぎじゃない、と思われるかもしれませんが、頭を使うと夜もぐっすり眠れてしまいます。
次に、どこでコーヒーを手に入れるかですが、グリネルにはいくつかのカフェイン供給所があります。記事の副題にある「聖者の休息」というのも、中二病の症状ではなく、実はグリネルにある唯一のカフェの名前なんです。英語ではSaints Restと言って、キャンパスから徒歩10分くらいの距離にあります。何しろ町唯一の喫茶店なので、生徒だけでなく大学のスタッフや町の人もここに集まります。コーヒー片手にデートでも、なんてロマンチックな考えを抱けば、必ずバレます。でも、隣に座る教授に質問できたり、バリスタが自分の顔と「いつもの」メニューを覚えてくれたりと、東京ではあり得ないような恩恵も受けられます。
他にもキャンパスには、無料あるいは格安でコーヒーをゲットできる場所があります。僕がよく利用するのは、CRSSJ (Center for Religion, Spirituality and Social Justice 無理に訳すと「宗教・精神性・社会正義センター」) のコーヒーメーカーです。この施設では牧師と聖書を読んだり瞑想したりできるのですが、僕は無料コーヒーのためだけに足繁く通っています。また、食堂にも常にコーヒーが用意されています。少し前までは、デカフェ(カフェイン抜き)の種類もありましたが、不人気のため廃止になりました。
最後に、大学のコンビニ的な役割を担うThe Spencer Grill、通称「グリル」にもコーヒーが2種類置かれています。価格は約2ドルと安め。グリルで買ったコーヒーを持ち歩いている人を見たら「宿題多いのか?頑張れよー。」と声を掛ける、という暗黙のルールもあります。
コーヒーを通じて、忙しい毎日を乗り切れるようお互いを鼓舞しているのかもしれません。心も体も温まる、グリネルならではの珈琲事情に、僕は驚いたのでした。