今回のテーマは、グリネル大学を選んだ理由ということで、僕の投稿では、自分が進路選択の際に自問自答した過程を、10個のQ&Aという形で見ていただきたいと思います。僕が皆さんに伝えたいのは、海外へ進学する理由は、必ずしも「グローバルリーダーとしてイノベーションを」なんて横文字の大義名分でなくてもいいし、自分なりの問題意識や青臭い闘志を持つことも、大切なのではないか、ということです。
Q1. 自分は大学で何をしたいの?
A1. そんなこと高校生で分かんないでしょ。文系寄りだけど、生物とか地学とかも好きだし、色々学びたい。学部も決まらないし。サークル活動とかは面白そう。
Q2. じゃ高校の好きなところは?
A2. 自由な雰囲気かな。男子校で色気はないけど、進学校でもないから、好きな科目が取れたな。先生とかも友達みたいな感じで(それはそれで問題か)接しやすかった。
Q3. なんでアメリカを選びたいの?
A3. 国際社会では英語が必要とか言うけど、英語圏は広いし、交換留学じゃなくて、4年間行く意味ってあるのかな。「正規留学」なんて響きは良いけど、他に付加価値がいるかもな。
Q4. 総合大学(university)と教養系(liberal arts)どっち?
A4. 色々な授業を取ってから、専攻を決められるって理想的だな。小規模だから教授と二人三脚で学べるのか。あと生徒数2000人くらいの方が、友達と密な関係を築けるかも。なんか高校に似てるな。
Q5. 学ぶ、学ぶって言うけど、そんなに勉強好き?
A5. 好き。
Q6. リベラルアーツって名前が知られてないけど?
A6. そもそも有名な大学に行く意味ってなんだろ。周りから尊敬されるから?就活に有利だから?でも有名大学に通ってても、威張ってたり、ろくにコミュニケーション取れなかったり、残念な人も多いよな。
Q7. 就職とかを考えると?
Q7. 大学受験が終わったと思ったら、もう就活か。でも大学のブランドだけじゃなくて、能力とか教養とか、人間的なナカミで勝負したいな。
Q8. どうやって学校を絞る?
A8. 大学のウェブサイトだけでは区別しにくいし、ランキング上位のものを受けようかな。〇〇学部が強いとこが良いとか、どの州に住みたいとか、っていう好みもないし、現地見学しに行くお金もないよ。
Q9. 受験勉強は?
A9. 日本の受験のような、一発勝負の筆記試験と違って、エッセイとか課外活動も評価されるのか。生徒の学力と人間力を総合的に見るって、理にかなってるじゃん。
Q10. じゃ、いつやるか?
A10. 今でしょ!(当時流行っていました)
まとめると、日本の大学の制度と内容に疑問を持ち、アメリカのリベラルアーツに、全人教育への希望を見出した、ということだと思います。皆さんも、意識高い系の成功談を鵜吞みにせず、自分だけのQ&Aを持ち続けてみてはいかがでしょうか。