グリネル3学期目の授業〜リベラルアーツ大学で理系専攻のメリット?〜

お久しぶりです、とぅるんです!

ついに秋学期から2年生になりまして、学生も日本人もたくさんキャンパスにわいわいしています(語彙力)。
今回は今学期とっている授業の紹介と、リベラルアーツ大学で理系専攻のメリット・デメリットを上げていきたいと思います。

取っている授業紹介

PHY232: 現代物理学
グリネルで3つ目のレベルの授業です。主にアインシュタインの相対性理論やシュレーディンガーの猫でお馴染みの量子力学を勉強しています。高校で習う古典物理学と違ってあらゆる現象が今までの様にはいかないのがこの分野の難しいところで、理解するのにとても苦労しています。。。週一回ある実験では電子を飛ばして量子のエネルギーを測ったり量子エネルギーと量子の波長からシュレーディンガー方程式を導いたりしています。

MAT215: 線形代数
論理に基づいて行列を解いていく授業です。証明がほとんどで、数学があまり得意でない私には少し大変です。

ECN230: 経済開発学
経済学入門で習った考え方を使って開発経済学者がどのように研究をしているのか読み解く授業です。主に発展途上国を対象にした研究論文を読んでいます。実際の研究を完璧に理解するのにはまだ少し難しいですが、とても面白い授業です。

PHI111: 哲学入門
昔から興味があった哲学の授業を取ってみました。ソクラテス・プラトン・アリストテレスからデカルト・カント、マルクスまでさまざまな時代の哲学者の考えを読んでディスカッションしています。教授がとても分かりやすくてとても好きな授業です。

HUM195: デジタルヒューマニティー、倫理・理論・実践
単位の少ないショートコースです。文系の研究をデジタルツールを使ってどのように社会に共有していくかを学ぶ授業です。

それ以外にも、週一回のピアノのレッスンと、週2回体育館で行うバスケットボールの授業もとっています。

理系科目ってどうなの?

理系科目を比較的多くとっている私ですが、リベラルアーツ大学で理系を専攻するのにはメリットもデメリットもあると思います。

メリットとして、質問しやすい環境があることから、より効率的に、時に深く?勉強できることがあると感じます。2年生になると授業も少しずつ専門的になってきて、特に200レベルと呼ばれる入門以上の授業ではその分野を専攻に考える人が多く受けています。そのため、たくさん授業で質問が出たり、授業外に教授のオフィスアワーに行く人が多かったりと、とても生徒自体が意欲的な感じがします。

生徒数の少ないグリネルでは授業はほぼ30人以下で質問するチャンスが多いため、しっかりと勉強するのにとても向いている大学だと思います。最近学んだのは、分からない箇所があればきっと他の生徒も同じところでつまずいているということ!だから同じ授業を受けている友達同士で教え合ったりすぐ教授やメンターセッションを開いている上級生に質問したりすれば少し楽に勉強できます。

最近感じたデメリットは、時にリソースが限られていることです。グリネルの物理は理論ベースで、実験をバリバリやりたい人には向いてないかもしれません。大学の施設も設備が限られているので、例えば量子井戸の実験をやりたいとなっても設備がないのでシミュレーションベースでしか実験できませんでした。もちろん、私にとってはそこまで問題ありませんでした。むしろ、実験ではPython(プログラミング言語)を使う練習ができるので好都合でした。

さらに、教授の専門分野が限られていることもデメリットになります。最近、流体力学を学びたいと思ったのですが、グリネルには授業が存在しません。流体系を専門とする教授がいないからです。もし少しでも何系に興味があるかわかる方は、大学の教授のページから専門分野を調べておくといいかもしれません。解決策としては、学期中に留学して他大学でグリネルにない授業を取ったり、オンライン授業ソース(Coursera, edX, Udemy, etc…)から勉強したりすることではないでしょうか?

色々書きましたが、グリネルには素敵な教授や生徒がたくさんいます。今、私は物理のイントロのコースのTA(Teaching Assistent)をやっていて、教えることで学ぶことがたくさんあります。こういう体験ができるのも、グリネルならではなのかもしれませんね!

ここまでグリネルでの3学期目の授業と理系科目のメリット・デメリットをお届けしました。少しでも大学での授業のイメージが掴めたらなと思います。

では!

とぅるん