ラ・ラ・ランドの夏休み

私は実はもうアメリカに帰ってきている。でも、トウモロコシに囲まれて勉強をただただするグリネルではなく、パッパラパーのカルフォルニアのロサンゼルスに来ている。日本の湿気が多い夏と違って、日差しが強いのに全然汗をかかないという最高の天気。ハリウッドのWalk of FameやWarner Bros.のスタジオツアーなど、まさにただのミーハーの観光の仕方をしている。そんなLa La Landで、今年の夏を振り返る。

一年生の夏休み

今年の夏休みは結構ゆったりしていた。確かに一応やらなければいけないことはやっていたけど、死ぬほど忙しいスケジュールでやっていたわけでもなく、韓国に行ったり、コンサートに行ったり、趣味に浸っていた時間が多かった。その趣味のなかでもこの夏一番時間をかけたのが、物語を書くこと。

作家を目指している私は、実はきちんと自分の色が出ている物語を書けたのは今回がはじめて。そういっても、読み返すと書き直したい箇所が多いし、完璧からは何万メートルも遠い。でも、書き終わったのは満足している。そのうえ、私はこの夏物語を書いているときが一番幸せだった。「毎日このようにただ物語を書きながら、なにも気にしないで楽しく生きていけたらいいのにな」とずっと思っていた。

でも、グリネルに帰る日が近づくと、また現実の世界も近づいてきた。学期がはじまれば、勉強でストレスもたまり、家族から離れて、常に人と関わる生活に戻る。アメリカの大学に通うということは楽しいほど辛いし、やる気があるほど苦しい。それはすごく恵まれている悩みで、そんなことを思えるだけで幸せだと思う。

でも、ゆったりと好きなことをして過ごした夏休みからグリネルのスパルタ授業や周りを気にかける寮生活への切り替えは大変になると思う。

La La Landとは「現実離れしている」という意味。

今年の夏、私は現実離れをしていた。私のLa La Landもこの日曜日、ロサンゼルスからデモイン行きの飛行機に乗ったら終わる。

現実は厳しいし、大変なことは多い。

でも、楽しみなのは変わらない。

まよ