グリネルでの4年間とその先

こんにちは　こうたです。前回の投稿以降、コロナウイルスの影響によって授業がオンラインへ移行したり、新しい生活へ慣れているうちに、あっという間に時間が経ってしまいました。計画していたロードトリップなどができなくなり、久しぶりにまとまった時間を確保できるので何本か記事を書いてみようと思っています。

オンライン授業への移行

1月、2月には感染拡大の兆候を見せつつあったコロナウイルスですが、3月にはアイオワでもコロナウイルスの感染者が出始めました。3月下旬から始まる春休みを目前にオンライン授業への移行が決まり、一部の生徒を除きキャンパス内での寮も閉鎖されました。春休み直前は毎日状況が変わり、先が読めない状況に誰もがストレスを感じていました。

留学生の多くは自宅へと帰っていきましたが、移動することに不安のある生徒や卒業後にもアメリカに残る生徒はグリネルに残っていました。

オンラインでの授業は始めが大変でした。慣れて勝手が分かってしまえば、一日の時間をフレキシブルに使うことができますが、生活のリズムを整え、規則正しい日々を送るための努力が必要でした。また作業する場所もグリネルのオフキャンパスの家だったため、しっかりとした勉強机などがなく、ベストな勉強環境ではありませんでした。

あっという間に卒業へ

そんなこんなで新しいスタイルでの学びをしていたわけですが、数ヶ月もあっという間に経過し、卒業してしまいました。卒業式はオンラインで行われ、事前にメッセージ、写真、動画などを提出すれば各卒業生の紹介ビデオに掲載されていたようです。アメリカの大学は入学式がないためか卒業式を楽しみにしていた学生が多く、残念がり悲しそうにしている人を多く見かけました。しょうがないことではありますが、残念ですね…

グリネルで4年間を過ごして

元々小さなコミュニティーが好きで、街を歩いていれば挨拶をしてくれる環境はお気に入りでした。アジアンマーケットなどからの食品の入手は大変ですが、日本食材を手に入れたときは持ち寄りで食事会などをしていたため、楽しい記憶が多いです。ほとんどの学生がキャンパス内の寮に住んでいるため、クラス外でも様々な専攻分野の人との交流が多く、全寮制ならではの醍醐味を存分に味わったと思います。

アカデミック面では3年生以降に電子工学などの専門分野の勉強を始めることができました。ドンピシャで自分の大好きな分野のクラスは限られており、宇宙工学のクラスは一つもありませんでしたが、その変わりに自分でクラスを作り上げていくことができました。教授を巻き込んで、自分が好きなようにクラスのカリキュラムを組み、ものづくりに熱中した学期はとても充実してました。担当教授とは、その後も電子工学のクラスのメンターなどを通して仲良くなり、電子工作のプロジェクトを楽しく話せる間柄になりました。入学当初は電子工学を通して仲良くなる教授を作りたいと思っていたため、4年前の願望が無事に叶い大満足です。

この4年間では、自分が置かれている環境の中で精一杯挑戦することの大切さを感じました。一人一人の置かれている状況は千差万別で、他を良いなと感じてしまうこともありますが、自分は自分で武器を磨いていけば何かしらできてくることがあると思います。学部の4年間でインターンシップ、研究をつなげていきスキルを磨き、専門にしたい分野をはっきりとさせることができました。やりたいことがあるならば、例え道が無いとしても自分が切り開いていくぐらいの勢いでこれからもいたいですね。

もう少し学生生活を…

グリネルで学部を過ごし、今夏からはジョージア州でAerospace Engineeingの修士課程に進学します。この大学院進学で人工衛星、探査機を開発する道を一歩進めたようで、本当に嬉しいです。アメリカで航空宇宙分野の研究をするためには市民権を持っていないことが大きな足枷になり、自分ではどうしようもない壁に悩むこともありそうですが、できることから始めていき段階的にスキルを身につけていくつもりです。

ぐりねりすを始めてから4年間、ちょくちょくと記事を投稿していました。読んでいる旨のコメントを頂いたときは本当に嬉しかったです。ありがとうございます。ぐりねりすの設立メンバーは卒業しましたが、後輩達がこのブログを引き継いでくれるので、ぜひこれからもコメントなど楽しみにしています！