10年落ちの中古車は走る??

こんにちは!

こうたです。

この夏はケンタッキー州で人工衛星の開発をしており、今日が研究の最終日でした。研究が一段落ついたので今回は購入した車関連のことについて書いてみようと思います。

アメリカの田舎では車が必須??

今年の夏はケンタッキー州で研究を行うことになったし、大学院に進学した際には生活していくために必要なので、いっそ中古車を買ってしまえ!と買ってしまいました。憧れのマイカー!ですね。

実際に9週間ほどケンタッキーで生活してみた感触ですが、たしかに車がないと生活が成り立たないです。生鮮食品を買おうにも最寄りのスーパーが8km先 都市部ならば逆に車を所有することが負債になると思いますが、田舎だと生活に必須のものだと感じました。ここは日本と変わらないですね。

車を買うとなっても所詮は学部生・・・貯金をはたいても新車を買うことはできなかったので、2008年製の日産のセダンを購入しました。

アメリカで中古車を購入となると主に2つの方法があるようです。

1つ目は個人売買 信頼できる人から購入することができれば、中抜きもないので一番お得に買える方法でしょう。しかしこれは書類の手続きの煩雑さ、車検がないアメリカで、持ち主により大きく左右される車の状態などを考えると、今の自分には当てはまらないかなと思いました。

2つ目は中古車ディーラーやメーカーのディーラーから購入する方法 アメリカは面白いことにメーカーのディラーでも違うメーカーの中古車を販売しています。トヨタのディーラーからスバルの中古車が出ていることもありました。

ディーラーから買う際の注意点は油断しないこと 少し調べるとたくさん出てきますが、アメリカのディーラーに対するステレオタイプはすごく評判が悪いです! 中古車を販売した後は一切面倒を見ないというディーラーも多いらしく、僕は地元で個人で経営している評判が良いディーラーから購入しました。

事前にAutotraderという、オンラインに中古車の一覧が掲載されているところから希望の年式、車種、価格などを絞り込み、Carfaxから車両情報を調べていきました。アメリカの車にはVINという車両識別番号があり、VINによって事故歴や修理歴が管理されています。そのためCarfaxというところからVINでレポートを取り寄せれば、その車両の経歴が大まかにわかります。

そんなこんなでたどり着いた車が2008年製の日産セダンになりました。

10年落ちでも大丈夫?

やはり10年を超えるとガタは来てるかなという感じはあります。走行距離は22万km 日本ではありえない距離ですが、アメリカならまあ、しょうがないかなという感覚です。

購入時点でABS、スリップ、トラクションコントロールの警告灯が点いており、それを無料で修理するという約束で購入しました。これが完全に直るまでには3ヶ月かかり、ここが今回の失敗点だったかなと思います。購入するときは確実に直ってから購入するようにしましょう!この期間は少し憂鬱でした。

その後は2万km弱走り、エアバッグ警告灯が点滅 修理工場に持っていったらハンドル内のクロックスプリングという部品の交換が必要ということで$600以上掛かる見積でしたが、電装系だったので部品をeBayで買い、自分で交換したら無事直りました。 工具込で$70だったので助かりました笑

丸くて黒いのがクロックスプリングです。交換部品のエアバッグにつながる赤と黄色のコネクタの成型が甘く、故障部品のコネクタを流用しないといけませんでした。

機械いじりが好きで、時間をかけることにも苦が無ければ10年落ちの中古車もしっかりとメンテナンスすれば十分乗れそうです笑

後日ネットを彷徨っていたら3,000ページ弱にも及ぶサービスマニュアルを発見することもできました!これでほとんどのことは自分でできるのでジャッキとスタンドを買って予防修理に励みたいと思います!実際に手を動かしていじってみるとエンジン、車の仕組みがよくわかってくるので楽しくてしょうがないですね笑

保険について

日本と最も異なると感じたことは補償金額が無制限ではないことです。アメリカの自動車保険は1人あたりの対人賠償金額、1事故あたりの対人賠償金額、1事故あたりの対物賠償金額というのを決め、それによって保険料が変わります。さらに同乗者に対する医療費、事故相手が無保険または十分な保険に加入しておらず、十分な額が補償されない場合の補償などがあります。他にも車両保険にあたるCollision, Comprehensiveというのもありますが、中古車ということもあり、契約はしていません。

僕は初めの6ヶ月は歩いてエージェントのところまで相談できるState Farmで保険を契約しました。自動車保険とRenter’s Policyという個人賠償責任保険と借家人賠償責任保険を組み合わせたものに、さらにUmbrella Policyというものを契約していました。Umbrella Policyというものは保険に対する保険というもので、万が一契約している保険で補償金額が足りない場合は億単位までカバーしますよ、というものです。Umbrella Policyを契約していることを他の保険会社に説明すると驚かれるので、20代の独身男にはさすがに必要ない保険かもしれません。

今月で6ヶ月の契約もきりが良く終了するので、保険プラン見直し、他の保険会社とも比較検討をしました。ネット保険会社もありますが、窓口があり万が一のことがあったらエージェントと顔を見て話すことができる、補償内容が良い、評判も良く保険料も安いAAAで更新することにしました。

AAAは日本でいうJAFのようなロードサービスを提供しており、保険も充実しています。ロードサービスの会員だと保険料も割引されます。今までは自動車保険、Ranter’s Policy, Umbrella Policyで支払いは月々$100を超えていましたが、AAAで自動車保険のみで月々$100以下になり随分と保険料の支出を抑えることができました。

アメリカのロードトリップ

車のメンテナンス、保険の支払いなど時間と費用はかかりますが、買える食材の種類が多くなる、いじるものが増える、いろいろなところに行ける、ロードトリップができる!と楽しいことも多いです。マイカーだ!と調子に乗って半年で2万km運転できちゃうぐらいアメリカ広いです笑

5月には1人でYellowstone と Grand Tetonへ行ってきました。アイオワから1週間で4,000kmのドライブ なかなか過酷なロードトリップでした。5月下旬でも吹雪ました。国立公園内でテント張って籠もってたので、寒かったです笑 アメリカいるなら国立公園行きましょう。毎年どこか国立公園行くぐらいハマってます笑

車を持ってしまうと、今まで以上にアメリカを楽しく過ごせるなと感じます。機会があればぜひ、楽しみましょうね~笑