社会学はツンデレ? 専攻を選んだ理由①

グリネルでは、2年生の終わりまでに、のんびりと自分の学部を選択します。英語で言うと、declare your major(専攻を宣言する)なんて大げさに聞こえますが、確かに重要な分岐点かもしれません。今回は、僕の専攻の一つ、社会学を選んだ理由をご紹介します。

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社会学部の教授陣のレセプション。 赤いTシャツの人も立派な教授です。

僕の個人的な社会学の印象はズバリ、「ツンデレ」です。社会学の定義としては、人間の行動や思考のメカニズムを、社会の構造に照らして解明しようとする学問、という感じでしょうか。一見素直なこの分野が、どうしてツンデレなのか、僕のお気に入り社会学者ランキングを大公開するので、一緒に考えてみてください。

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マルクス。すごいヒゲ。

第3位 カール・マルクス(&エンゲルス)

皆さんのご両親の学生時代に、一世を風靡したマルクス主義。「昔マルクス読んだ?」って聞いてみると、話に花が咲くかも(咲かないかも)。

史的唯物論に基づき、資本主義による格差拡大と人間疎外を批判し、社会主義への移行を提唱しました。もちろん批判は多いですが、僕のマルクスの好きなところは、「これまでのすべての社会の歴史は、階級闘争の歴史である」と言い切ってしまう大胆さです。言い換えると、お金を中心に地球が回る、お金が人々の生活を定義する、というカゲキな一般論化です。

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デュルケーム。すごいオーラ。

第2位 エミール・デュルケーム

かなりイカツイ見た目のデュルケームは、社会学を学問として世間に認めさせた、いわば社会学の父みたいな存在です。

デュルケームは、道徳や規範を作るのは個人ではなく、その外の集団や組織といった社会的環境だと考えました。そして、この社会の集合的意識の綻びが、格差や自殺などのアノミー(無秩序性)の原因なのでは、と続きます。
この基礎になる「社会構築」というコンセプトは、社会現象の実態や価値を、アプリオリなものではなく、環境が作り上げているものとして捉え、常識に囚われまいとするグリネル生の間で人気を博しています。

そして第1位は…と行きたいところですが、宿題で忙しいので続きは次回に。ランキングトップは誰なんだ、結局なんで「ツンデレ」なんだ、と想像を膨らませながら、また他のブログ記事も読みながら、次の投稿をお待ちください。