トウモロコシのためではなく

高校生のみなさんは今が忙しい時期だと思います。自分に合う大学は見つけました?まだ見つかっていないのならば、グリネルを考えてみませんか?

ホームページにも写っていますが、グリネルはとても穏やかな大学です。リスがひょいひょい現れますし、季節ごとに葉っぱの色が赤く染まります。でも一番インパクトがあるのは季節ごとに変わるにおいです。周りにはほとんど畑*なので、やはり肥料のにおいがツンときます。

img_0433こんな田舎の小さな町になぜ来たのかと言うと…それにはいろいろなわけがあります。驚くかもしれませんが、お金とは一切関係ありません。アメリカの大学へ行く限り、学費は大体変わりません。よっぽどの奨学金をもらっていない場合どこを選んでも払うお金はほぼ同じです。

正直なところ、グリネルは私のトップチョイスではなかったのです。一番行きたかったのはカルフォルニアの大学で、その次がオハイオ州にある大学でした。グリネルはCAが閉まる一ヶ月間前に進められた大学です。カウンセラーが「こことかはどう?」といったので申し込みました。

では、グリネルに通っていることは他の大学は落ちたから?と思っているかもしれませんが、それも違います。大学は通りました、奨学金ももらいました、でも選びませんでした。

今思うと心理的な理由があるかもしれません。牛肉か豚肉を買うつもりだったのに、合い挽きでもなく、鶏肉を買う感じかもしれません。例えが離れすぎでしょうか(笑)?

グリネルを選んだ一番の理由は先輩の影響だと思います。ここには一人だけ同じ高校から卒業した先輩がいて、彼女と長いこと話した結果ここに通うことを決めたのです。多分彼女がいなかったら、ここに来ていないと言えます。それほど印象的だったのです。

家族、先生や友達にもよく聞かれました。「どうしてそんな田舎を決めたの?_______を選べば会えるのに!」「そんな田舎だと何もできないし、メリットないよ。」のような発言が多かったです。自分は多分距離を作りたくってここを選んだのかもしれません。10何年間同じ人たちと過ごすのは楽しいですが、そのせいで大学の生活がとても考えられませんでした。考えられなかったのが怖かったのです。これだと大学に行っても同じ人たちと授業に行き、同じ人たちと食堂へ行き、同じ人たちと勉強をする。アメリカに行く意味があるのでしょうか?

新しい環境で生活がしたかったのかもしれません。知り合いからの評価や期待を忘れ、誰も知らない場所へ行っていろいろ試したかったのかもしれません。もし知り合いがいたらダンスとか宗教関係の部活には参加できなかったと思います。

自分がグリネルを選んだ理由は「トウモロコシ」のためではなく、「空間」のためです。グリネルだから得られた自由だと思います。

*ちなみに、畑は毎年トウモロコシではありません。年によって大豆とトウモロコシを交互に育てているらしいです。もっと詳しく知りたい人はこのリンクをどうぞ。