今しかない。

わざわざこのようなタイミングでブログを書こうと思う私もどうかと思う。

グリネルで忙しくない時なんて存在しないのだが、12月に入り、秋学期の終わり寸前の今こそ、勉強をしなくてはいけないのではないか。

でも、私は、この頃、あまり幸せを感じない。

だから、そういう時こそ、自分は文章を書くべきだとも思う。自分が考えていること、感じていることを言葉にすることは、私にとって大切なことで、必要なこと。

個人的な日記も、頭の中が破裂しそうな時に書く。昔からそうだ。

だから、小学校の時の日記を読んでも、「母がガミガミうるさい」とか「好きな男の子ができた」とか「意地悪してきた子が大嫌い」だとか、感情が舞い上がっている時のことしか書いていなくて、アンネフランクみたいに私の日記が売れることになった時には、評論家は私の人生は波乱万丈だったとかいうのだろうな、と思う。

考えれば、今学期は早すぎた。気付いたらもう終わりが近づいていた。

「二十歳を過ぎたらもう早いわよ。」

そういっていた母の言葉を思い出す。

今年の夏休みに家に帰ったら、西城秀樹の熱狂ファンの母は、彼が亡くなってから、いつも以上に命の儚さについて語るようになっていた。

「若いうちにやりたいことをしなきゃ。今しかないわよ。」

人はやはり話を聞いただけじゃあまり実感は沸かないもので、私にはあまりその言葉は響かなかった。でも、今学期の時間の経つ早さを考えれば、一学期も、大学生活も、人生も、気づいたらもう終わりが近づいている、というものなのかな、なんて思ったりもするようになった。

一般的に就活を考え始める大学三年生になり、時間がないと思うことが多くなった。

子供の頃は、人生は自分で決めるものだと思っていた。

でも、実際のところは、親がいて、友達がいて、上司がいて、天気があって、偶然があって、社会があって、歴史があって、想像もできないことが想像ができないほどあって、やっと自分がある。だから、自分で決められるものなんてそんなにない。人それぞれに誤差があっても、全部自分で人生を決めている人なんて、なかなかいない。

だから私は、自分が決められる人生のほんの欠片をどうやって生きていこうか。

「若いうちにやりたいことをしなきゃ。今しかないわよ。」

やりたいことを今やる。

複雑な質問ほど、単純な答えがあるというのも、世界もなかなかのひねくれものだ。