八分の一の濃さ

こんにちは、タカヒロです。長かった秋学期が終わりました。見事「一番大変な学期ランキング」1位入賞です!!

年次と忙しさが比例するのはどうやら本当のようです。

さて、今回は今学期の振り返りをしたいと思います。その中でも二つのイベントに焦点を当てます:

  1. ISO Food Bazaar
  2. ボストンキャリアフォーラム

では早速。

ISO Food Bazaar

大学の留学生中心の学生組織「International Student Organization」の最大のイベント、その名も「ISO Food Bazaar」。綴りを間違えるお茶目な一年生がいるので言っておきますが、「Food Bizarre」ではありませんよ!(的を得ているといえばそうかもしれませんが笑)

フードバザーとは、いわゆる国際グルメ大会。ISO Cabinet(ISOを運営する8人のチーム)が中心となって、様々な国籍のシェフを100人程度リクルートし、ゲスト約300人分の料理を作って振る舞ってもらう、というなかなかにカオスなイベントです。シェフは皆学生で、ゲストは学生と地域の方々です。

料理を振る舞う学生たち

料理を振る舞う学生たち (撮影: Xiaoxuan Yang)

僕は三年間シェフとして参加していましたが、今年はISOのPresidentとして運営サイドに回りました。シェフのリクルーティング、場所の確保・設営、チケットの販売、そして食材調達・分配が主な仕事です。8月下旬から準備をし、11月にイベントを開催しました。

シェフのリクルーティングやチケット販売はそんなに大変ではありませんが、なんと言っても食材調達と分配がもう大変で。まず、シェフに食材リストを提出してもらい、それを全て集計して買い物リストを作成し、3日間ほどかけて買い物をして、それをシェフごとに分配します。

イベント開催一週間前は、授業が終わり次第5-6時間買い出しに出かけた後、深夜まで分配作業をして、その後翌日の試験のための勉強をする、なんて生活をしていました(苦笑)。

僕ら ISO Cabinetの血と汗と涙が実を結び、イベント当日は大成功に終わりました(多少のハプニングはご愛嬌ということで笑)!イベントが終わった後の充実感や達成感は言葉では言い表せないほどでした。また、3、400人が一堂に会し、食べ物を通して文化的多様性を祝うこのフードバザーに関わることができて、幸せでした。ここで食べた料理や交わした言葉が、異文化理解への第一歩となれば、と願っています。

ボストンキャリアフォーラム

フードバザーの数日後、僕は同志であるM先輩と二人でボストンへ飛びました。そうです、通称「ボスキャリ」と呼ばれる日本人留学生向けの大規模就活イベント、ボストンキャリアフォーラムです。毎年ボストンで開催され、その週末だけホテル代が異常に高騰するそうです。またイベント期間中だけ街に黒の就活スーツを着た日本人が溢れるという異様な光景が見られます。

就活生で溢れかえる異様な光景

就活生で溢れかえる異様な光景

このイベントは巷では「二日で内定が出るお得イベント」と呼ばれていますが、あんなの嘘です(個人差有)。僕は9月頃から企業にエントリーし始め(計20社ほど)、以後2ヶ月間書類選考・ウェブ適性試験・スカイプ面接を繰り返し、一喜一憂しながら過ごしました。本当に心臓に悪いです。

この「非常に」日本的な就活をしながら、僕は「将来何をしたいのか」を自問し続けました。

就活前も後も、「日本と世界を繋ぐ仕事がしたい」という漠然とした思いは変わりません。でも、就活がひとまず終わった今、よりはっきりとした答えが出たかと言われれば、おそらくノーです。ただ、その漠然とした思いに届くために今、そして社会人になってからすべきことは少しだけ明確になったかもしれません。

また、いつ、どこに行って、どんなことをすることになっても、グリネルのcore valuesであるdiversityとsocial responsibility*を忘れずに心に常にしまっておき、いつの日かそれらをしっかりと体現できる人になりたいと思いました。でなければ、わざわざグリネルに来て両親に異常に高い授業料を払ってもらって四年間も過ごす意味はないのかな、と僕は最近考えるようになりました。ただ、少なくとも最初の数年はそれらにあまり縛られすぎなくてもいいのかな、とも思います。

*詳細:https://www.grinnell.edu/about/admin/president/core-values


皆さんも、2016年を振り返ることができたでしょうか?僕にとっての2016年は、充実はしていましたが、就活に始まって就活に終わる一年となりました。逆に言うと、勉学が少し疎かになってしまいました。2017年春学期は僕のグリネルでの最後の学期になるので、悔いの残らないようにしっかり勉強したいなと思います。まあ、新年の抱負などはまた後ほど!

では皆さん、良いお年を。

P.S. タイトルの「八分の一」は、四年間で八学期あるうちの一学期という意味です。