ジュリアードから来た母さん

毎週火曜日の11時はバイオリンのレッスン。

ぐりネルでは音楽を専攻していなくても音楽の授業やレッスンを受ける事ができる。

5歳から習っているバイオリンを細く長く続けたいと思っているため、大学生になった今も週に一回先生にみてもらっている。

ジュリアード卒の先生は私にとっては少し厳しい。初めて彼女のレッスンを取った学期は自由に弾かせてくれない上、きつい事も言われたので結構落ち込んだ。

「もうこの先生のレッスンは取るまい!」っと思い次の学期は他の先生に習おうと決めていたが、なぜかまた彼女のセクションに入れられてしまった。運命ってものなのか。

私が先生に馴れたのか、先生が私に合わせてくれるようになったのかはイマイチ分からないところだが、今はわりと仲良くやっている。そして先生の言葉がすんなり自分の中に入りこんでくるようになった。

コンチェルトには高度な技術を必要とする速いフレーズと、一見簡単でゆっくりとしたフレーズがある。私は目立って華やかさをアピールできる速いフレーズしかほとんど練習しない。ゆっくりなところはちゃちゃっとやればちゃちゃっとできるもんと思ってしまう。

しかし、最近先生は私にレッスンでゆっくりとしたフレーズばかり弾かせる。本当に上手な人とそうではない人に違いはそこにあるらしい。今日もフレーズにある音符を全て少しづつ違うボリュームで弾けと言われた。音楽は一つ一つの音で成り立っている。いらない音符なんてない。だから一つ一つに個性を与え、次の音への流れをつくらなきゃいけないらしい。

奏でる音楽はその人を表す。私も大きくて目立つ事に注目し、簡単だと思う事を疎かにし失敗することが多い。勉強でも人間関係でもそうだ。

先生によく「焦るな!」とも怒られる。私には忍耐力が足りないそうだ。まだ音程やフレージングが完璧ではないのに焦って次のページへ進んでしまう。できないところは後回し。得意なところは何回でも練習する。笑

今やるべきことに100%の力を注いでいないのに、自分の人生や進路に焦ってしまう自分がいる。だから好きな事には努力するけど、苦手な事は見て見ぬふりすることが多い。そして目の前にあることじゃ無い事にいろいろと手をつけてしまう。

先生にそのままなら80%だよと苦笑いされる。

自分は80%の人間なのか。っと捉え、少し落ち込んだ。

いや、ちがう。捉え方まちがっていた。

80%の人間じゃない。ただ80%しか出していないだけ。

でもあとの20%を出すってスキルがいる。

大学生活あと一年半。

あとの20%を出し切るスキル、身につける。

そして来年はオーケストラをバックにソロを弾いてみせる。

大学にはお母さんは不在だ。

だから「当たり前」の事を毎週注意してくれる先生に感謝。

まゆ

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