文系のグリネル生はなにをしているの?

グリネル大学は人数が少ない分、キャンパスがコンパクトで、文系と理系の建物が割とはっきり分かれている。

たとえば、Noyce Science Centerは理系の建物だ。

理系の授業はほぼ全てここで行われ、授業外でラボなどをしたりするのもノイスだ。理系の科目を専攻している生徒たちはノイスの教室やラウンジ、そしてこの建物の中にあるKistle Libraryで勉強することが多い。

逆に、Bucksbaum Center for the Artsは名前通り、文系の建物だ。

コンサートホールや音楽室がいくつもあり、音楽や美術や演劇の授業はここでやることが多い。また、文系の教授のオフィスがあるのもバックスバウムだ。文系の生徒はこの建物のすぐ隣にあるBurling Libraryで勉強することが多い。

他の建物も文系か理系かは大体わかりやすい。

英文学メジャーの私は文系なので、毎学期必ず英文学の授業はとる。今学期は特に授業外でも多くの文系のものに手を出していて、文系の建物で時間を過ごすことが多くなった。

Craft of Fiction

まず、4単位のCraft of Fictionという英語の授業をとっている。学期中の大きな宿題は3つのショートストーリーを書きおわらせること。その3つ目はテレビ番組、映画、劇の台本のスタイルで書いたり、自分で書いた台本を実際に短い映画にしたりと、想像力を大いに使えるもの。私はグリネルにアプリケーションを出すときにCraft of Fictionという授業があることを知って去年からずっとこの授業をとるのを楽しみにしていた。2年生からしかとれなくて、毎学期とても人気のある授業なので、授業を選ぶときに教授に直接メールを出してどれだけこのクラスをとりたいかアピールした。作家になりたい私にとっては本当に夢のような授業で、毎回授業に行くのが楽しく、この授業のための宿題をするのは全く苦痛ではない。

また、グリネルではWriters@Grinnellというイベントがある。月に2、3回色々なところから作家をキャンパスに呼び、RoundtableというカジュアルなディスカッションとReadingが行われる。私は今学期、Craft of Fictionの授業の一環として最低4回このイベントに行かなければならないというのもあって、ほぼ毎回Writers@Grinnellに行っている。去年は忙しくていかなかったのが本当にもったいないと思うほど、すばらしいイベントで、毎回色々な作家の方々に鼓舞されている。グリネル生でこのイベントに行ったことがない人は、絶対に行くべきだと思う。私は、いつもイベントの後は、漫画でいう目がキラキラになってます笑

Introduction to Acting

Introduction to Actingという授業もとっている。これはBucksbaum Center of the Artsの大きめのBlack Boxの教室で行われる。人数が少ないく、お互い恥を捨てて自分たちをさらけ出しているので、他のクラスメートととても仲良くなった。この前はMonologueという短いパフォーマンスを一人ずつした。私は「アンネフランクの日記」の劇からのものをした。演劇をうまく仕上げるのは難しくて、台本を覚えたり、キャラクターについて調べたりと、結構準備に時間がかかった。少しでも時間を削ろうと、シャワーの中や授業まで歩く道でもアンネフランクの台本をブツブツ唱えていた。Monologue以外でも宿題は多く、思っていた以上に辛い授業だが、本当に楽しい。

Literary Tourism

あとは、2単位のLiterary Tourismという授業をとっていた。6週間の短い、pass/failの授業なので、単位が少なく、先週が最後の授業だった。このクラスは、今学期特別にケニヤの作家の方が来て教えたもの。Yvonne Ouwarというこの方の授業をとって、私の人生が変わったといっても過言ではない。毎週金曜日の1時から4時を6回しただけで、Yvonneは私たちに7冊の本を読ませ、人生とはなんなのかということを考えさせた。pass/failなのに、宿題が多く、4単位の授業のように感じられたが学ぶことがそれだけ多かった。このワンチャンスを逃さないようにとLiterary Tourismについて教えてくれた英文学の教授にも感謝している。

授業外では、私は大学の新聞のThe Scarlet and BlackのCopy Editorをしている。Copy Editorとは、小さなミスを見つけ出す仕事で、新聞をもう一人のCopy Editorと前半と後半に分けて、全ての記事を読んでいる。私は木曜日は授業がなくても、どんどん編集しなければいけない記事が入ってくるので、一日中新聞の仕事をやっている。すべての編集が終わり、新聞を金曜日に発行できる状態にするまでのプロセスが大変で、この何週間かはいつもPublications Officeに朝の2時くらいまでいることが多い。でも、私は書いたり読んだりすることが好きなので、楽しんでやっている。(仕事なので、給料ももらっている。)オンラインでも読めるので、ぜひwww.thesandb.comを覗いてみてください。私もときどき記事を書いています。

Stage Crew

もう一つの文系の課外活動は演劇のショーのStage Crew。今学期はNice Fishという劇の裏方をしていた。3週間ほど、ほぼ毎日夜の7時から10時半までリハーサルがあったので、4時に授業が終わったあと、隙間の時間に宿題をしたり、新聞がある木曜日の夜は、ステージの裏でリハーサルの休憩時間に記事を編集していた。Nice Fishは特に裏方でやることが多かった劇で、他のStage Crew、Actors、Directorsと仲良くなれた。リハーサルがあった一ヶ月ほどはBucksbaum Center of the Artsで過ごすことが特に多かった。

このように今学期、私は文系の授業に浸っている。毎日創造力を大いに使える日々は楽しくて、学ぶことが多い。ただただ事実を学ぶだけではなくて、私の人生観を変えてくれる授業を大学でとれること。それは、本当に幸せだと思う。

まよ